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聖書からの黙想などを書いていきたいと思います。

エルサレム入城、ホサナ。

「その翌日、祭りに来ていた大勢の群衆は、イエスがエルサレムに来られると聞き、なつめやしの枝を持って迎えに出た。そして、叫び続けた。
『ホサナ。
主の名によって来られる方に、祝福があるように、
イスラエルの王に。』
イエスはろばの子を見つけて、お乗りになった。
次のように書いてあるとおりである。
『シオンの娘よ、恐れるな。
見よ、お前の王がおいでになる。
ろばの子に乗って。』

ヨハネによる福音書12:12~15

イエス様が重い皮膚病で一度死んだラザロを墓から呼び出して、死者の中からよみがえらせたことを聞きつけた群衆がイエス様をこのように出迎えました。一方、祭司長たちは、多くのユダヤ人がラザロのことで自分たちを離れて行き、イエスを信じるようになったため、ラザロとイエスを殺そうと謀ります。イエス様はご自分が間もなく十字架に架けられることをご存知の上エルサレムに入城されるのです。

前日には、兄弟であるラザロを生き返らせてくださった主イエス様に、マリアが純粋で高価なナルドの香油を一リトラ、イエス様の足に塗り、自分の髪でぬぐうという出来事がありましたが、これはイエス様ご自身の葬りのための香油注ぎだったのです。

『シオンの娘よ、恐れるな。
見よ、お前の王がおいでになる、
ろばの子に乗って。』

新約聖書のこの御言葉は以下の旧約聖書からの引用と思われます。

「娘シオンよ、叫べ。
イスラエルよ、歓呼の声をあげよ。
エルサレムよ、心の底から喜び躍れ。
主はお前に対する裁きを退け
お前の敵を追い払われた。
イスラエルの王なる主はお前の中におられる。
お前はもはや、災いを恐れることはない
その日、人々はエルサレムに向かって言う。
『シオンよ恐れるな
力なく手を垂れるな。』」

ゼファニヤ書3:14~16

「娘シオンよ、大いに踊れ。
エルサレムよ、歓呼の声をあげよ。
見よ、あなたの王が来る。
彼は神に従い、勝利を与えられた者
高ぶることなく、ろばに乗って来る
雌ろばの子であるろばに乗って。」

ゼカリア書9:9

メシア預言にこのように記されたとおりにイエス様という王は馬ではなく、ろばに、そして更に力乏しい子ろばに乗っていらしたのです。

神と等しい方が、何の罪もない方が、罪ある私たちの身代わりとなられ、十字架の御苦しみに向かって歩んでおられます。

前の記事に記しました乙女マリアやカナンの女のようにへりくだる謙虚さは、イエス様の中に最も充ちていたことに気付きます。

このイエス様のお姿に武力と関わりのない王、真の救世主を見い出すことが叶います。

それは私に本来あったはずの神の裁きを退けてくださったイエス様なのです。

感謝します。ホサナ。