yupaloma03‐blog

聖書からの黙想などを書いていきたいと思います。

waving

waving

 

普通に登れたことがなかった坂道

息が切れてどうにも

紺色の制服は

慎ましくてお洒落

鞄も半分潰してみた

長袖のブラウスが

古びたら

ミシンをかけて

七分袖に作りかえた

独りぼっちだった

繁華街に寄り道しながら

休んでみたけれども

胃が下がるとか何とか

自分自身に説明しながら

棚の下のほうを見るふりをして

しゃがみこんでいた

苦しくて

何なんだろう

普通の暮らし

普通の言動

普通の望み

感情がない訳じゃ

なかった

坂道を登る時

風が吹いてきてくれて

顔の筋肉が普通にほぐれた

私はそよ風と名付けた

それが私の親友だった

ずっと信頼していた

大切なものに名付ける時

四文字程度がやっとだった

区別付ける程の数もなかったし

私は二文字程度で騙せる

色んなことが滲んで

さようなら

笑顔で

手を振ってみたい

どんなでも